惣譽酒造株式会社

正月覚書き

2018
119
Fri

平成30年の正月が終わった。暮れから年始にかけての一連のイベントは、1月15日すぎに、ほぼ完了し、やっと一息つけるのがここ数日なのだ。パソコンに向かってキーボードを叩く余裕も出てくる。最近は疲れると目が充血する。白目が半分まっかっか。そんな日が2日くらいあった。更年期ですかね。ますます目を使う仕事から遠ざかりがちであった。

暮れの12月28日に一回目の餅つき。(餅つき機です。臼と杵ではありません。)2回ついて、のし餅にする。

12月29日は、蔵人が休みに入る。もろみと酒母の発酵はお休みにならないので、2名がお正月の留守番で残る。彼らの夕食を作り置いてから、東京へ。とても大切な仲間との忘年会。惣誉を飲んでくれる。この忘年会で勢いをつけて、年越しの仕事、正月の仕事に入る。

12月30日はお供え餅を作る。松尾さま、火の神様、水の神様、店の神様、家の神様。正月のお飾りをあちこちに。お花も飾って。

12月31日は、黒豆と紅白のなます、きんぴらごぼうを作った。その他のおせち料理は購入である。9名分となる。自分の分の年賀状をやっと書く。 商売の家は大晦日まで商売自体が休みにならないので、暇がなく、おせち料理も細々とは作らない。買えばいいということになっている。いつか、もっと時間に余裕ができたら、思う存分作り込んでみたい。 夜は年越しそば。ご近所のそば打ち名人のそばを美味しく頂く。

1月1日は家族揃っての新年会。お酒はもちろん、「惣誉 初しぼり」。雑煮は関東風。鶏肉、大根、人参、里芋のすまし汁に三つ葉、ゆず。焼き餅を入れる。お留守番の蔵人の方にもおせち料理と「初しぼり」とお雑煮を出す。元旦は一日中、皆、おせちで過ごす。

正月三日は年始のお客様の接待、人数の増えた家族の食事の支度などであっという間に過ぎていき、4日から仕事始めとなる。

7日までには、たまっていた机周りの仕事を終わらせて、正月のゴミの後始末をする。

今年は次女の成人式もあって、髪を結ったり、振り袖を着付けたり。娘を持ったことの楽しみを満喫して、私自身の子育ての修了式とする。

松の内がすぎ、お札類をお焚きあげし、だんだん片付いてきたなあ、と、少しずつ気持ちが軽くなってくる。

 

「女正月」という言葉がある。

何だか封建的な感じがして好きではないが、私の生活で実感できてしまうのが、残念ながら本当のところではある。